26日放送の日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)で、3月12日に同番組でアイヌ民族への不適切な表現内容を放送したことについての、検証番組を放送した。

同局森圭介アナウンサー(42)は、「3月12日の日本テレビの情報番組『スッキリ』で、アイヌ民族の方々を傷つける差別表現を用いた不適切な放送をしました。アイヌ民族のみなさま、関係するみなさま、そして視聴者のみなさま、おわび申し上げます」と、MCの極楽とんぼ加藤浩次(52)らとともに険しい表情で頭を下げた。

検証番組では、山田克也情報制作局長が「3月放送の『スッキリ』で、アイヌ民像の皆様を深く傷つける差別表現がありました。アイヌ民族の皆様、関係者の皆様、視聴者の皆様に深くおわび申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と改めて謝罪。

同件については、7月に放送倫理・番組向上機構(BPO)が放送倫理違反があったという判断を下した。検証番組では、不適切表現放送の経緯、番組のチェック体制などを振り返った。

加藤は、「非常に重い指摘だと思います。差別の意識がなかったとしても差別に当たるんだということを、我々スタッフも含め、みんながそれを本当に反省しなければいけないと思います。さらに、僕自身も北海道出身という立場にありながら、番組の中で、すみやかに謝罪することができなかったことを、ここに深くおわび申し上げたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪を重ねた。

そしてアイヌ民族の歴史の特集や、北海道アイヌ協会関係者への取材などを放送した。差別問題に関する社内研修の徹底、番組のチェック体制の強化といった対策を講じていくことを紹介した。

最後に加藤は「我々は今回の放送で終わりだと決して思っておりません。むしろ今回が始まりだと思っております。アイヌ民族の方の歴史、そして文化について我々、これから深く勉強しながら、スタッフそして出演者ともども、さらにより良い番組作りを目指して行きたいと思います。このたびは本当に申し訳ございませんでした」と話し、約5秒間頭を下げた。