元「2ちゃんねる」管理人として知られる「ひろゆき」こと西村博之氏(44)が、児童虐待が増加する中、子どもは親を選ぶことができないという意味合いで用いられる“親ガチャ”というワードについて私見を述べた。

「親ガチャ」とは、どんな親や境遇のもとに生まれてくるかは運任せだということを、カプセルトイなど商品の購入方法が抽選式となる「ガチャ」にたとえたもの。ひろゆき氏は12日、ツイッターを更新し、この「親ガチャ」という言葉が若者の間で流行しているとの報道記事を貼り付け、「令和2年度は、児童相談所の児童虐待対応件数は20万5029件、過去最多。子供は減ってるのに、児童虐待が増えてるわけです」と示した上で、「ひどい親がいる現実をほっといて『親ガチャ』という言葉を使うのは良くないとか言ってるのは、恵まれた環境で育った人の驕(おご)りだと思うおいらです」とつづった。

この「親ガチャ」という言葉についてはネット上でも賛否を呼んでいる。作家の乙武洋匡氏は8日、「私は『肉体ガチャ』に外れた。きっと他のガチャに外れた人もいるだろう」と言及。「私は、どんなガチャを引いても豊かに生きられる社会にしたい。それには、とにかく選択肢を増やすこと」「ましてや、たまたま引いたガチャが大外れだったことで、『人生詰んだ』なんてことだけは避けたい。『いろいろ違いはあるけど、どのガチャを引いても魅力的』という世界観にしていきたいですよね。私たちのためにも。何より次の世代のためにも」と思いをつづっていた。