「22才の別れ」などのヒット曲で知られるフォークデュオ、風の大久保一久(おおくぼ・かずひさ)さんが13日に、都内の病院で亡くなっていたことが15日、分かった。71歳。広島県出身。08年に脳血管障がいで倒れて入院し、その後も闘病生活を続けていたという。葬儀・告別式は16日に都内の斎場で密葬として営まれる。

風は、75年にかぐや姫の伊勢正三(69)と猫の大久保さんで結成。最初のシングル「22才の別れ」がミリオンセラーに。その後も「海岸通」「あいつ」「あの唄はもう唄わないのですか」などがヒットしたが、79年に活動を休止。大久保さんはソロ活動のほか薬剤師の仕事もしていた。

07年5月には、伊勢のライブに飛び入り参加。その後もライブ出演し、翌08年には風のコンサートツアーも予定された。だが、スタジオでリハーサルを行っていたところ、体調不良を訴えて都内の病院に緊急搬送。脳血管障がいで緊急手術を受け、その後も闘病生活が続いていたという。ツアーは中止された。

伊勢は今年がデビュー50周年。関係者の間では、コンサートツアーでの風の再結成も期待されたが、永遠に閉ざされた。