「適応障害」治療のため芸能活動を一時休止していたが、2日に活動再開を報告した女優深田恭子(38)が27日、都内で、主演映画「劇場版 ルパンの娘」(10月15日公開、武内英樹監督)の完成披露舞台あいさつに登壇。復帰後初めて、約4カ月ぶりに公の場に姿を現した。

この日、白色のレースワンピース姿に、ルパン(LUPIN)の「L」の文字を手に作り登場。観客に笑顔で手を振った。温かい拍手に包まれ、深田は「皆様本日はお越しくださりありがとうございます。今日、初めて皆様に観ていただくということで、あの、すごくドキドキしています」とゆっくり話した。そして「作品というのは皆様にお届けしてからがやっと完成という形なので、楽しい時間を過ごしていっていただけたらと思います」と片手を胸に当て、心を込めた。

「ルパンの娘」はフジテレビ系で2回のドラマ放送を経て映画化された。この日は共演の瀬戸康史(33)渡部篤郎(53)小沢真珠(44)栗原類(26)どんぐり(61)大貫勇輔(33)麿赤兒(78)観月ありさ(44)らも登壇。映画撮影を振り返った深田は「こんなに長く同じメンバーで撮影することってなかなかないので、居心地のいい現場でした」としみじみ。「本当の家族のような気持ちになってくるというか、だからこそ、パートワン、パートツーそして劇場版っていうのが作れたと思います。本当に皆様のおかげです」と共演者らに感謝した。

他の作品を間に挟むことなく「華」という役を連続で演じ切った。司会者から、「身も心も華になっちゃいましたか? 」と尋ねられると深田は「え? 」と不思議そうに天然ぶりを発揮し「でも、なかなか『悔い改めな』って言う決めセリフだったりとか、発したことのないセリフだったのですごく、『言えるかな』って心配だったんです。でも泥棒スーツに身を包むとなんとか言うことができました」と笑顔を見せた。

最後に「こうして、発表ができるのも、皆様のおかげです。ルパンの娘なんですが、家族の絆だったり、急に涙がほろりと出る瞬間があったりとか、さらにスケールアップしているので、たくさんの人に見ていただけたら」とPRした。

深田は5月26日に所属事務所を通し「適応障害」の治療のため芸能活動を一時休止すると発表。7月期に出演予定だったフジテレビ系連続ドラマ「推しの王子様」も降板した。2日には、インスタグラムで活動再開を報告していた。

「ルパンの娘」は19年7月期、20年10月期に放送された連続ドラマの映画化作品。深田は泥棒の一家“Lの一族”の娘三雲華を演じ、物語は華と警察一家の息子桜庭和馬(瀬戸康史)との禁断の恋を描いている。劇場版は、華の父尊(渡部篤郎)が、ある出来事をきっかけに「泥棒引退」を宣言し、華と和馬に迷惑をかけたからと2人に遅めの新婚旅行を贈るが、その旅行が最大のお宝を求める“Lの一族”最後の仕事だったという物語。