落語家で人間国宝の柳家小三治(やなぎや・こさんじ)さん(本名・郡山剛藏=こおりやま・たけぞう)が7日、死去した。81歳だった。

落語協会が10日、発表した。葬儀は故人の遺志により密葬で執り行われた。

1939年(昭14)12月17日、東京都生まれ。59年に柳家小さんに入門し、前座名「小たけ」。63年に二つ目に昇進して「さん治」に改名。69年の真打ち昇進後、10代目「柳家小三治」襲名。04年芸術選奨文部科学大臣賞、05年紫綬褒章を受章。落語協会会長も務めた。14年に5代目柳家小さんさん、桂米朝さんについで3人目となる重要無形文化財保持者(人間国宝)に選ばれた。

今年3月から4月にかけては、腎機能の治療などのため休養。約3週間入院し、退院後は自宅でリハビリと投薬治療を続けていた。