V6岡田准一(40)が15日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「燃えよ剣」(原田眞人監督)初日舞台あいさつで、Hey!Say!JUMP山田涼介(28)との共演シーンで、真剣を目の間近まで持って行ってさらし、山田を震え上がらせたエピソードを明かして笑った。

岡田は、劇中で新選組副長の土方歳三、山田は沖田総司を演じた。劇中で印象に残ったシーンは? と聞かれると、岡田は「これは、山田君かなぁ…ぜひ聞いてもらいたい」と、山田にトップバッターを委ねた。山田は「後輩という立場は、なかなか難しいものがありますね」と苦笑しつつ「沖田が、どんどん弱っていく中、土方さんが看病してくれるシーンで『帯刀を持ってきてください』と、お願いするシーンがある。その時の剣に使われたのが真剣」とシーンの概要を説明した。

その上で「台本にも『目の前に持って来る』と、ト書きにあったんですけど、目の前って、この距離(目の前に)岡田さんが持ってきて、震え上がる僕を見て、岡田さんだけでなく監督も爆笑するシーンがあった」と苦笑しながら振り返った。岡田が「怖がっていたよね」と笑いながら聞くと、山田が「それは怖いですよ。すごく名刀だったじゃないですか。『これは、良い刀だ…山田君、少しでも当たったら切れるから気を付けてね』という、おどしもいただいた」と言い、苦笑した。それを受けて、岡田も「絶対、動かないでって…」続いた。

山田が「岡田さんだから許された撮影だと思いますし」と笑いながら振り返ると、岡田も「ありがたいことに(真剣を)信頼されて持たせてもらった。スッと置いた時、ここ(山田の目の間近)だった。ブレずに置ける、よく見える…良い位置に置けた」と当時の状況を詳しく説明した。

原田眞人監督(72)も、2人のやりとりを目を細めて聞いた。山田が「監督が『まばたき多いな』と爆笑していた」と笑いながら振り返ると、同監督は「万が一、どうしたらと…笑うしかなかった」と振り返った。

「燃えよ剣」は作家・司馬遼太郎氏のベストセラー歴史小説の実写化作品。武州多摩で“バラガキ”と呼ばれた土方歳三(岡田)は、武士になるという夢を胸に近藤勇(鈴木)沖田総司(山田涼介)ら同士と京都に向かい、徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨(伊藤英明)を局長に擁して新選組を結成。土方は副長として、類いまれな腕と厳しい法度で統率し、討幕派の制圧に動く。土方はお雪(柴咲コウ)と運命的に出会い、ひかれ合うが時流は倒幕へと傾いていく。撮影は西本願寺などの世界遺産や国宝級建造物でのロケに加え、池田屋事件の舞台・池田屋をオープンセットで完全再し、3000人町のエキストラを動員して行われた。

初日舞台あいさつには柴咲コウ(40)鈴木亮平(38)尾上右近(29)伊藤英明(46)も登壇した。