アニメ「ルパン三世」で半世紀にわたって務めてきたルパンの仲間、次元大介役を卒業した声優小林清志(88)の後任、大塚明夫が、16日深夜放送の日本テレビ系「ルパン三世 PART6」(土曜深夜0時55分)の第1話「シャーロック・ホームズ登場」で初めて登場した。

冒頭、大塚演じる次元は、闇夜に潜んでたばこをくゆらせ、ターゲットの人物を確認すると、「フン」と第一声。その後も、ルパンの逃走をバズーカで援護し「ヘヘ、ほい来た!」とつぶやいたり、追跡を撃ちながら「マグナムじゃ効かねえ」などと叫ぶなど、すぐにストーリーにとけ込んだ。エンドロールでも初めて大塚の名前が掲載された。

前任の小林の少しハスキーな声に比べややトーンが上がったが、次元のキャラである渋くて落ち着いた雰囲気は継承しており、「大塚明夫の次元大介もかっこいい」「次元っぽい雰囲気はあった」「違和感ない」「見事なバトンタッチ」など、SNS上でも歓迎ムード。次元のセリフが少なめだったため、「もっと聞きたい」など、今後を期待する意見もあった。

小林は前週9日放送の初回「EPISODE0-時代-」で、71年のアニメシリーズスタート時から務めてきた次元役を卒業。後任大塚の父・周夫さんは石川五ェ門の声の初代を演じており、父子2代での出演となった。これでメインキャストであるルパン、次元、五ェ門、峰不二子、銭形警部の全声優が代替わりした。