俳優竹内涼真(28)横浜流星(25)が、池井戸潤氏の小説を原作にした映画「アキラとあきら」(三木孝浩監督、来年夏公開)で初共演、ダブル主演することが23日、分かった。

2人はメガバンク同期入社の銀行員を演じる。すでに撮影を終えており、りりしいスーツ姿のビジュアルも解禁された。

原作は累計70万部を超える人気小説。育った環境や性格がまったく違う、良きライバル、絆で結ばれている2人が危機的状況に立ち向かい、トップバンカーを目指していく物語だ。

3作目の池井戸作品出演となる竹内は「ご縁があるなと感じています。過去2作では企業側の立場でしたが、初めて銀行マンを演じさせていただきます!」とコメント。零細工場の息子で、熱い信念で仕事をするアキラ役について「大きな壁にぶち当たり、苦しんで、ぶつかり合って奮闘するリアルな姿を表現することにこだわり、現場で三木監督や流星君と話し合いながら、気持ちを込めて撮影しました。働くみなさんにエールを送れるような映画になっていると思います」と自信を見せた。

池井戸作品初参加の横浜は「以前から好きだったのでうれしいです」と喜ぶ。大企業の御曹司でクールに仕事に取り組むあきら役で、「姿勢や立ち居振る舞い、堂々とした存在感を意識していました。銀行員としても一から学びました。竹内くんとは見つめ合うシーンが多く、『照れるね』と笑いながらも熱く意見を交わし合い、関係性を作っていきました」と、撮影を振り返った。

池井戸氏は、2人の出演について「どのように演じ見せてくれるのか楽しみでなりません。スクリーンで出会えるのを心待ちにしています」と期待している。

○…池井戸潤氏の作品はこれまでも多くが映画、ドラマ化され、TBS系「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズ、日本テレビ系「花咲舞は黙ってない」シリーズなどで知られる。竹内は、小型エンジンを開発する中小企業を描いた「下町-」で技術者を、ランニングシューズ開発を描いたTBS系「陸王」ではアスリートを演じた。ほかにも池井戸作品は、ドラマでは「ノーサイド・ゲーム」「ようこそ、わが家へ」など、映画では「空飛ぶタイヤ」「七つの会議」がある。