NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第48話が10日に放送された。ヒロインるい(深津絵里)に急接近中のジョーこと大月錠一郎(オダギリジョー)の素性が一部明かされた。ツイッター上では「やっぱりあの少年だったのか」と盛り上がりを見せた。

※以下ネタバレがあります。

今回の放送では、2人がかき氷を食べながら「On the Sunny Side of the Street」について語り合う。錠一郎は「(この曲は)特別なんや、僕にとっても」と話し始める。「僕の一番古い記憶は『On the Sunny Side of the Street』なんや。シンガーでもないおじさんが、マイク奪って歌い出して。みんな圧倒されてた」と少年時代の思い出を語る。

この話と同じようなシーンは昨年、るいの母・安子編(上白石萌音)で放送された。岡山の進駐軍クラブのクリスマスパーティー。母安子も訪れたこのパーティーで、喫茶店のマスター定一(世良公則)が飛び入りで「On the Sunny Side of the Street」を熱唱した。この時、パーティーの楽屋に潜り込んでいた戦災孤児風の少年がいた。その場にるいはいなかったが、後日、母に連れて行かれた喫茶店で2人はニアミスしている。

錠一郎からこの話を聞いたるいは「いつごろのことですか?」と問う。錠一郎が「あんまり覚えていない」と答えると「どこで聴いたかも?」と尋ねる。錠一郎は「進駐軍クラブ。岡山の」と答え、2人と「岡山」がついにつながった。

以前から視聴者の間では「錠一郎がその岡山の少年では」という説が根強かった。一部で「おはぎを売った少年」説もあったが、今回の放送で伏線が回収された模様。

ツイッターでは世良公則演じた「定一さん」がトレンド入りするなど盛り上がった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。