日本テレビアナウンサーの桝太一（40）が23日、同局系「真相報道　バンキシャ！」で、3月をもって退社することを発表した。春から同志社大ハリス理化学研究所の専任研究所員（助教）に就任するという。同番組の出演は継続し、二足のわらじを履くことになる。

桝アナは番組の冒頭で「まず個人的な報告の時間をいただきますことをご容赦ください」と前置きし「私は3月をもって日本テレビを退職し、大学の研究所員に転職することにいたしました」と報告した。

さらに転職の決意について「これまでアナウンサーとして、皆さまにさまざまな情報をお伝えしてきました。自分の中でずっと課題であると感じてきたのは、科学的なことをテレビでもっと分かりやすく、もっと的確に伝えることができないかでした」とし「これからよりよい科学の伝え方についてもっと深く考えて、これを実践するのにはどうするべきか考えた結果、新年度からは同志社大学ハリス理化学研究所の助教として、サイエンスコミュニケーションと呼ばれる学問分野に取り組んで参ります」と説明した。

同番組のキャスターは継続。「分かりやすく的確に、科学を伝える方法を、番組を通して皆さんと一緒に考えて、実践していくことを目指したいと思っています。それがこれからの自分の役割であり、これまで成長させてくださった方々、テレビを見てくださっている方への1番の恩返しだと思っています」と話した。

◆桝太一（ます・たいち）1981年（昭56）9月4日、千葉県生まれ。麻布中、麻布高から東大農学部卒。東大大学院農学生命科学研究科修了。06年、日本テレビ入社。「ズームイン！！　サタデー」「ストレイトニュース」などを経て、11年4月から昨年3月まで「ZIP！」総合司会を務め、同4月から「真相報道　バンキシャ！」の2代目キャスターに。11年から「好きな男性アナウンサーランキング（オリコン調べ）」で5年連続1位となり殿堂入りも。178センチ、血液型O。