竹中直人(66)と清水美砂(52)が、1992年(平4)の同名映画をリメークした、Disney+(ディズニープラス)の日本発オリジナルドラマシリーズ「シコふんじゃった!」(10月26日から独占配信)に同役で出演することが決まった。3日、都内で行われた、はっけよいイベントで発表された。竹中は、30年前の映画の映像が流された後、登場し「映像、自分が若かったんでビックリした。髪、少なかったけど、まだあって…。30年、あっという間だな、人生なんて」と笑みを浮かべた。清水は「しばらく海外に行って、久々に帰ってきて急に話をいただいた。あまり仕事していなかったにもかかわらず、30年前の役を演じるとは思ってもみなかったですが、楽しく出来ました」と感慨深げに語った。

「シコふんじゃった!」は、1992年(平4)に、周防正行総監督(65)が母校の相撲部をモデルに描き、本木雅弘が主演した映画を、30年を経てキャストを一新。映画版は、コネで就職も決まっていた教立大学4年の秋平(本木)が卒論指導教授の穴山冬吉教授に呼び出され、卒業と引き換えに、穴山が顧問を務める相撲部の試合に出るよう頼まれる。かつては強豪だった相撲部も弱体化し、いたのは1度も勝ったことがない8年生の青木富夫(竹中)ただ1人。秋平は、穴山研究室所属の大学院生で、マネジャーの川村夏子(清水)からも頼まれ、しぶしぶ入部する。

リメークドラマでは、主演の葉山奨之(26)演じる教立大4年の森山亮太が、コネで獲得した内定を単位不足で失いかけ、卒業を条件に、廃部寸前の相撲部に入る物語。伊原六花(23)が、地元のわんぱく相撲で勝利を重ねて大学でも相撲部に入部した、たった1人の部員も、相撲以外のことはまるでポンコツの大庭穗香役で出演。竹中は、緊張するとお腹を下してしまう元相撲部員・青木富夫を、清水美砂(52)は元相撲部マネジャーで教授になった川村夏子を演じる。

主演の葉山は、竹中との共演について聞かれ「映画から出てきた人たちと共演するのが初めて。とにかく緊張した。やっている最中も映画の人だと不思議な感覚になった。竹中さんが現場にいらっしゃると元気になって、うれしかった」と感謝した。それを聞き、竹中は「2人とも生まれていないんだよね、この映画が公開された時。すごいなと思って」と、映画公開時に生まれていなかった葉山と伊原を見て、感無量の表情を浮かべた。

竹中と清水のほか、田中豊作役の田口浩正、熊田寅雄の六平直政、穴山冬吉役の柄本明の出演も発表された。