演歌歌手小金沢昇司(50)が8月31日、神奈川・大和市の老人ホーム「ひまわりの郷」でミニコンサートを行った。母正子さん(79)が入所する施設の納涼祭で、施設側からの打診に「自分の歌で喜んでもらえるのなら」と即決した。

 5年前に認知症の症状が出始めた正子さんは、3年前に歩行が困難になり、約2年前から同ホームに入所。小金沢は仕事の合間を縫って、できる限り会いに行っている。「体調の波があって、僕のことが分かる日もあれば、そうでない日もある。しっかりした答えが返ってくると逆につらい。これなら自宅に戻れるんじゃないかと錯覚しちゃう。現実は違うんですけど…」。

 入所者や家族ら約200人を前に披露したのは7曲。母への思いをつづった曲「オモニ~母へ~」には、「僕を

 しかって

 もう1度」という歌詞があり、「僕の今の思いそのままの曲です」。ラストの「ありがとう…感謝」では、「ここにいる皆さんに感謝の気持ちを込めて」と声を張り上げた。