11日に肺がんで亡くなった俳優峰岸徹(みねぎし・とおる)さん(享年65)の所属事務所が13日、東京・三軒茶屋で説明会見を開いた。横田房七社長(67)によると、峰岸さんは今年4月に末期のがんを告知され、抗がん剤投与を繰り返しながら闘病生活を続けていた。約1カ月前に左の脇から背中にかけて腫れていたため、検査したところ内出血が判明。約2週間前に緊急入院したが、1週間前に容体が急変し、最期は妻と3人の子供、1人の孫がみとったという。

 遺作は大林宣彦監督の新作「その日のまえに」(11月1日公開)になった。8月に大林監督の訪問を受け、都内の自宅玄関前で水をまくシーンを撮影したという。横田社長は「この後も仕事の話があって、峰岸も『早く治して仕事する』と話していたのだが」と肩を落とした。葬儀は近親者のみで営まれ、11月初旬にお別れの会を開く予定。