2日にがん性リンパ管症で死去したロック歌手忌野清志郎さん(享年58)と代表作「帰れない二人」を共作するなど親交の深い井上陽水(60)が都内で行ったコンサートで思い出を語った。

 陽水はデビュー当時、同じホリプロに所属した清志郎さんの死去以来、初めてのコンサートを東京・府中の森劇術劇場で行った。デビュー40周年記念の全国ツアーを4月から始め、清志郎さんとの共作曲「帰れない二人」を毎回歌ってきた。この日は清志郎さんとの思い出を約4分半、語り続けた。「僕のアパートに彼を呼んで、僕がカレーを作って食べたのを覚えている。無口でぶっきらぼうでシャイで、優しい。彼なりのダンディズムがあった。亡くなって残念。若かった」と言葉を詰まらせた。ギター1本で「帰れない二人」を熱唱し、清志郎さんにささげた。

 [2009年5月9日6時9分]ソーシャルブックマーク