文化庁は18日、優れた芸術活動を表彰する2009年度芸術祭賞を発表した。大賞は、個人が演劇部門の俳優大滝秀治(84)と音楽部門の尺八演奏家三橋貴風(59)の2人、団体は大阪シンフォニカー交響楽団を運営する大阪シンフォニカー協会(音楽部門)など4団体が選ばれた。
賞状などの贈呈式は来年1月18日に大阪市、27日に東京都千代田区でそれぞれ開かれる。
大滝は、落語を題材とした劇団民芸の公演「らくだ」で義理の息子殺しの疑いをかけられた男の役を柔軟な演技で表現。三橋は古典と現代の楽曲を取り入れた尺八の演奏会で高い技術を披露した。大阪シンフォニカー協会はブルックナーの交響曲を演奏した定期公演が好評を得た。
このほか大賞は、老作家と女性編集者の交流を描いたドラマ「火の魚」を制作したNHK広島放送局がテレビ部門で、看護師と末期がん患者の会話から阪神大震災の記憶を描いたラジオドラマ「風に刻む」を放送したNHKがラジオ部門でそれぞれ受賞。平家物語を琵琶伴奏で語る「平家」の解説書付きCDを制作した「コジマ録音」はレコード部門で選ばれた。
64回目となった今年の芸術祭の参加数は、演劇や音楽などの公演が185件、テレビなどは93作品だった。
[2009年12月18日17時51分]ソーシャルブックマーク




