JVC・ケンウッド・ホールディングスが、傘下の日本ビクターの創業地である横浜市の「本社・横浜工場」を売却する方向で検討していることが30日、明らかになった。財務体質の立て直しと当面の手元資金の確保が狙い。

 JVC・ケンウッドは長引く業績低迷に加え、日本ビクターの海外子会社で不正会計が発覚し、多額の追加損失を計上。経営再建に向け、資産売却や事業再編などのリストラを進めている。

 また月内合意を目指していたソフトバンクとの音楽事業子会社の売却交渉は、金額などの条件が折り合わず難航。破談する可能性も出ている。

 [2010年4月30日14時8分]ソーシャルブックマーク