歌舞伎俳優中村勘三郎(54)が10日、主演するコクーン歌舞伎「佐倉義民傳」(6月3~27日、東京・渋谷シアターコクーン)の舞台となる千葉県成田市の宗吾霊堂などを訪れた。圧政に苦しむ領民のため将軍に直訴し処刑された名主木内宗吾を主人公にした作品で、勘三郎は勘九郎時代に、父の先代勘三郎も何回か演じている。宗吾霊堂で成功祈願し、演出の串田和美氏と境内で植樹。その後、宗吾旧宅で16代目木内利左衛門氏と対面し、同作品の名場面の1つとなる甚兵衛渡しも見学。勘三郎は「10年前よりも深みある演技をみせたい」。

 [2010年5月10日17時29分]ソーシャルブックマーク