増加傾向に歯止めがかからない振り込め詐欺を防ごうと、池田克彦警視総監と、被害防止活動のアドバイザーに任命されている歌手の橋幸夫が17日、「お年寄りの原宿」と呼ばれる東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊・高岩寺で、高齢者らに注意を呼びかけるチラシを配った。

 池田総監は「東京に被害が集中している。不審な電話を受けたらいつでも110番してほしい」と訴えた。橋さんは「自分を応援してくれる世代が被害に遭っており、黙っていられない。テレビなどで被害防止を訴えたい」とあいさつ。会場では、代表的な手口や対策を紹介する寸劇も行われた。

 警視庁によると、4月の被害認知は155件。2008年10月に初めて実施した「撲滅月間」以降、最多となったため、17日から1カ月間を急きょ撲滅月間とした。

 [2010年5月17日17時36分]ソーシャルブックマーク