AP通信などによると、1930年代から活躍を続けた伝説的なジャズピアニストのハンク・ジョーンズ氏が16日、ニューヨークのホスピスで死去した。91歳。3月に病気で倒れ入院していた。病名は明らかにされていない。親日家として知られ、2月の日本ツアーが最後の海外公演だった。

 62年に米女優マリリン・モンローがニューヨークで当時の大統領J・F・ケネディに「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」を歌った時に伴奏を務めたことで知られる。

 南部ミシシッピ州出身。ジャズ音楽一家に生まれ、幼少期からピアノに親しみ、13歳でデビュー。43年にニューヨークに移り、エラ・フィッツジェラルド、チャーリー・パーカーらと共演。ベニー・グッドマン楽団にも属するなどジャズの黄金期を一線で支えた。

 59年にCBS放送の専属ピアニストとなり、レコーディング活動のほか、テレビにも出演。作曲も手掛け、発表したアルバムは60枚以上に及んだ。

 [2010年5月18日10時28分]ソーシャルブックマーク