京都・南座は26日、東京都内で暴行を受け、ほお骨にひびが入るけがをした歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)が、30日から始まる歌舞伎公演「吉例顔見世興行」を休演すると発表した。

 海老蔵は「阿国歌舞伎夢華(おくにかぶきゆめのはなやぎ)」と「外郎売(ういろううり)」に出演予定だった。代役はそれぞれ片岡仁左衛門と片岡愛之助。

 海老蔵が病院に搬送されたのは25日朝。父親の市川団十郎(64)は同日夜の記者会見で謝罪し、海老蔵の鼻の左側が陥没骨折したことなどを明かした。

 海老蔵は25日、来年1月の歌舞伎公演の記者会見に出席予定だったが、24日に「体調不良」を理由にキャンセル。その夜、酒を飲みに出掛けて暴行を受けたという。

 顔見世興行は、豪華な顔触れがそろう年末恒例の公演で、役者の名前を書いた看板を劇場正面に掲げる「まねき上げ」が25日に行われたばかり。

 [2010年11月26日19時31分]ソーシャルブックマーク