落語家立川談志(74)が23日、完全復活した。この日、東京・よみうりホールの「談志Talk

 Movie」で「芝浜」など3席、1時間20分熱演した。

 昨年9月に療養に入り、今年4月の復帰落語会は出来が気に入らず「落語はやらない」と落語封印を宣言。その後の落語会はトーク中心だったが、9月に軽いネタを演じた。この日も07年12月収録の「芝浜」を上映予定だったが、直前に「生でやる」と言い出した。

 「今年2月は死ぬかと思ったが、体は元に戻った」という談志は「ちゃんちゃかちゃん」「権兵衛狸」、拾った42両をめぐる夫婦の機微を描いた名作「芝浜」を連続して演じた。声はかずれ気味でせき込んだりしたが、最後まで演じきった。「醜態をさらしたかな」とこぼす場面もあったが、満員の客席の大きな拍手に「3席やれた自分の体、健康に感謝しています」と満足げだった。

 [2010年12月24日6時8分]ソーシャルブックマーク