赤プリの愛称で親しまれたグランドプリンスホテル赤坂(東京都千代田区紀尾井町)が31日、55年の歴史に幕を下ろし、同ホテルで閉館セレモニーが行われた。最後の日に宿泊した米在住の女性は「24年前から来日した際は必ず宿泊し、多い年で13回くらい利用しました。日本のわが家でした。無くなるのはさみしいけど、避難所としてもうひと頑張りしてくれるのはうれしい」と語った。4月上旬から6月末まで、福島第1原発の事故から逃れてきた避難住民を中心に被災者を受け入れる施設として利用される。約700室、1600人が利用可能だが、受け入れの詳細は都が決める。同ホテルは7月から解体準備に入り、16年ごろに複合施設に生まれ変わる予定だ。