ロック歌手で映画監督、脚本家としても活動している内田裕也(71)は9日、東映の名誉会長、岡田茂さんの訃報に「大好きな男だった。事務所から悲報を聞いてびっくりした。結構、付き合いが古くてね…」と肩を落とした。

 内田は過去、岡田さんの元に2回脚本を持ち込んでいる。最初は「十階のモスキート」。「30秒で内容を言えなければ映画は成り立たない」がポリシーの岡田さんに内容を問われ、簡潔に説明したが「こんなの映画になるか」。「監督は?」と聞かれ、当時新人だった崔洋一氏の名を告げると「崔?

 どこの崔だ」。同作品は83年にATG系で公開され、崔監督が賞を獲得。岡田さんから「だれが脚本を書いた」と聞かれ、内田が「おれです」と答えると、岡田さんは「何!?」と話したという。