歌舞伎俳優・片岡仁左衛門(67)が12日、大阪松竹座で行う「七月大歌舞伎」(3日~27日)のPR会見を同市内で行った。「七月―」は、関西で歌舞伎人気が衰退していたころ、ファンらが「関西・歌舞伎を愛する会」を立ち上げ、存続に尽力してきた。上方歌舞伎にとっては特別な1カ月だ。

 仁左衛門の当たり役「伊勢音頭恋寝刃」、劇中で実際に三味線を弾く「江戸唄情節」などを上演。「大変だったころのことが走馬灯のようによみがえる。亡き父をしのびながらしっかり務めたい」と話した。