米人気テレビドラマ「刑事コロンボ」で知られる、米俳優ピーター・フォークさんが23日、ロサンゼルス近郊ビバリーヒルズの自宅で亡くなった。83歳だった。

 ▽フォークさんアラカルト

 ◆スパイ志望

 スパイになるのが夢で、シラキュース大卒業後にCIAを受験するが不合格。

 ◆名優とルームメート

 55年にコネティカット州からニューヨークに引っ越し、俳優になるべく悪戦苦闘。その時期に、名優ダスティン・ホフマンとジーン・ハックマンとルームメートだった。

 ◆スピルバーグも

 「刑事コロンボ」は単発ものを経てシリーズ化され、第1弾として71年に製作された「構想の死角」は、スティーブン・スピルバーグが監督。

 ◆昭和天皇もファン

 昭和天皇も「刑事コロンボ」の大ファンで、訪米された際にフォークさんとの対面を求めたが実現しなかった。

 ◆「うちのかみさんがね」

 「My

 wife

 says」という何げない英語の表現を、翻訳家の故額田やえ子さん(享年74)が意訳し、これが日本でのコロンボの代名詞となった。

 ◆声優

 初代の故小池朝雄さん(享年54)が85年に亡くなり、俳優石田太郎(67)が「新・刑事コロンボ」を担当。「新―」の22話以降と、ビデオシリーズの追加録音分は、声優銀河万丈(62)が担当した。