警視庁保安課などは19日までに、電波法違反の疑いで、東京都日野市、無線機器メーカー社員鈴木敏裕容疑者(45)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は、17日、総務相からの免許を受けないで、自宅にFM放送局を開設した疑い。

 保安課などによると、敏裕容疑者はタレントの鈴木蘭々(35)の実兄。約10年前から、電波発信機を使って、週末に半径10~15キロの範囲で放送していたとみられる。

 「リスナーの反応がうれしくて、やめられなかった」と供述し、過去に蘭々を出演させたことも認めたという。

 「DJすーさん」と名乗り、1人で放送。食事や睡眠時も自動的に音楽を流していた。

 総務省関東総合通信局が過去2回、警告していた。近所からは「テレビやラジオの電波状況が悪い」と苦情も出ていた。

 蘭々の所属事務所は「(本人は)かつて兄の無線機の前で話したことはあったようだが、その後、兄は無線はやめていると思っていた、と話している」としている。