歌手で女優の富田麻帆(24)が30日、東京・全労ホールで行われた「スーパーミュージカル聖闘士星矢」に、ヒロインアテナ(城戸沙織)役で出演し、敵役の邪神エリス(湯沢幸一郎)の手に落ち、はりつけにされるなど体を張った演技を見せた。舞台経験は豊富だが、ミュージカルは4年ぶり。それでも高い歌唱力を披露し「裏声で歌うのも久しぶりですが、楽しいです。一日一日を大事に、その時の精いっぱいを演じています」と充実の笑みを浮かべた。

 舞台のベースとなっているアニメ映画「聖闘士星矢

 邪神エリス」が公開された87年生まれで、原作をリアルタイムで読んでいない。それでも「原作の漫画を読むと熱くて面白い。正直、舞台化の話を聞いたとき(聖闘士の)技をどうやるんだろうと思ったけれど、歌やダンスや照明や、ビックリするくらいの煙で描けている。厳しいけいこもした。それを舞台の板の上で出せれば」と意気込んだ。

 舞台には富田のほか俳優鎌苅健太、植野堀まことらが出演しており、31日に千秋楽を迎える。