TBS系の「水戸黄門」の年内終了により、NHK大河ドラマ以外の連続時代劇が地上波から姿を消すことを受け、京都府と京都市の幹部が8日、在京キー局のTBS、テレビ朝日、テレビ東京を訪問、制作復活を要望した。

 京都には多くの時代劇映画やドラマを生んできた撮影所があり、地元の産業とも結び付いてきた。フジテレビと日本テレビも近く訪れるという。

 要望書は山田啓二知事、門川大作市長の連名。時代劇が「日本の文化を世界に発信する上で、非常に有効なコンテンツ」としている。さらに衣装などをつくる職人や撮影スタッフのノウハウ継承には恒常的な制作が不可欠だと指摘。「京都で培われた時代劇づくりを活用し、連続時代劇の制作を継続・復活していただきたい」と訴えている。

 要望書を手渡した京都府の山下晃正企画理事は「海外への展開など、時代劇はテレビ局にとっても、まだまだ魅力的なものになるはず。引き続きお願いしていく」と話した。(共同)