東日本大震災で客足の落ち込んだ温泉街を活気づけようと、群馬県渋川市の伊香保温泉で22日、ホテルのお座敷を会場にしたライブイベントが開かれ、浴衣姿の観客約400人が歌手の山崎まさよしさんらの演奏を楽しんだ。

 観客は温泉街の約20施設に分かれて宿泊し、チケット代わりの手ぬぐいを持って会場のホテルに集合。午後7時半にライブが始まると、500畳の大広間は大歓声に包まれた。

 3月の震災後に宿泊客が激減したことから、旅館のおかみら有志が企画。山崎さんのほか、楽器を使ったお笑いトリオ「ポカスカジャン」らも出演した。

 友人と参加した神奈川県海老名市の会社員宮代さとみさんは「普通のライブと違い、出演者との距離も近くてとっても楽しいです」と笑顔で話した。