知人男性から計430万円をだまし取ったとして、高知地検は27日、詐欺罪で、かつて「ピンク映画の女王」と呼ばれた元女優松井康子容疑者(73)を起訴した。

 起訴状によると、松井被告は、政府の隠し財産を運用する仕事や、海外資産を日本に持ち込む計画などに関わっているように装って高知県土佐清水市の男性(56)に接触。2006年と07年に、それぞれ中国とシンガポールへの渡航費用として計430万円をだまし取った、としている。

 高知県警によると、09年に男性が高知県警に相談し発覚した。

 県警などによると、松井被告は1960~70年代に多くの成人映画に出演。一般作品では大島渚監督の「愛のコリーダ」などにも出演している。