NHKの松本正之会長は10日の定例記者会見で、2011年度の受信料収入が年間計画で見込んでいた6680億円を上回り、過去最高の6725億円になる見通しであることを明らかにした。

 衛星契約数の増加と、民事手続きの活用などで受信料の未収納世帯が減ったためで、10年度に続き過去最高を更新した。

 NHKによると、受信契約総数は、約35万4000件増と年間計画(40万件増)には届かなかったが、衛星契約数が計画(75万件増)を上回る約78万9000件増となった。

 また、受信契約者の支払率も、経営計画(09~11年度)で掲げていた75%を上回る75・2%となった。

 一方、11年度の受信契約の解約件数は、東日本大震災による解約が約4万4000件、地上アナログ放送終了に伴う解約は約17万3000件に上った。