シンガーソングライター染谷俊が15日、大阪市福島区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、ピアノ弾き語りツアー「PIANO

 MONKEY(ピアノモンキー)」をPRした。大阪から始まるツアーは北海道から熊本まで全国20都市21公演を約1カ月で駆け抜ける。通算16作目の新アルバム「結晶」を3月14日にリリースしたばかりだが、「今回のライブはデビューアルバムから最新の曲まで、ステージごとにリストをアレンジします」。アコースティックギターの佐藤ワタルと息のあったパフォーマンスで、現場ごとに観客の熱気に呼応するつもりだ。

 新アルバムは昨年の東日本大震災から1年を経て制作。自身も震災の楽曲への影響を否定しない。「前に進みたくても簡単に1歩踏み出せない人もいる。それでも新しい季節が巡り、いい思い出も悪い記憶も、過去は過去として節目を迎える」。そんなとき、聞き手の背中をそっと押すような応援歌が詰まったアルバムに仕上がった。激しくスピーディーなロックから、優しく切ないピアノのメロディまで様々な「エール」が楽しめる。

 来年デビュー20周年を迎えるが、「疾走感」や「蒼さ」といった自身の楽曲やライブアクトの魅力に磨きがかかった印象だ。

 アルバム、ライブなど詳細は公式サイト;http://www.someyashun.net/まで。