お笑いコンビ品川庄司の品川祐(40)が高校教師に初挑戦した。映画監督としても活動する背景から、都内の品川女子学院で12月までシナリオ学の教えることとなり18日、初回の授業を行った。

 中学3年から高校2年までの42人を受け持ち、7回の授業で終盤には生徒のシナリオを本物の芸人が演じるという。「一緒に考えて、ショートムービーフェスタなどに出品できたら」と期待していた。

 授業前、「あんな庄司(智春)でも隣にいると落ち着くんですね」と緊張しきり。身だしなみも普段のテレビ収録などと違い、「一番、先生っぽいグレーのジャケットを選びました。髪もドライヤーで横分けにしてきました」と気を使った。そんな品川も教室に入るや大歓声に包まれ、表情が和らいだ。

 まず、各生徒に自己紹介をさせた。ある生徒のアンケートに「『ミキティー!』のネタだけでは今後食べていけない」との文章を発見し、「僕もそう思います」とうなずくと、教室は大爆笑に包まれた。

 自己紹介後は早速、シナリオ作りの基本を教えた。「桃太郎」を例に挙げ、「桃太郎が鬼を倒しに行く。それだけでは今の世の中、シナリオが弱い。なぜ桃太郎が鬼を倒さなければならないのか。なぜ桃太郎だけが鬼と対等に戦える強さを持っているのか。そういった動機づけが必要になってくる」などと丁寧に説明すると、生徒たちからは「おーっ」と感心の声が上がっていた。