母親の生活保護受給を認め謝罪した次長課長河本準一(37)が岡山県津山市から任命されている同市観光大使の辞任を申し出たことが29日、所属事務所への取材で分かった。

 市は対応を協議しており、30日にも辞任を発表する見通し。

 所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、同社担当者が29日、津山市を訪れ、問題の経緯などを説明。不正受給でなく、道義的問題とした上で「地元にこれ以上迷惑をかけたくない」と大使辞任を申し出た。

 市によると、河本は市内の小学校に3年から6年まで通っていた。同市でロケを行った映画「ホルモン女」にも出演したことから、昨年7月、観光大使に任命された。任期は来年7月までだった。

 宮地昭範市長は28日の記者会見で、河本について、観光大使として適格性に欠けると指摘していた。