人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台となっている埼玉県春日部市が、2010年7月から1万枚限定で販売していた野原しんのすけ一家の特別住民票が5日、売り切れた。

 この日、残る2枚を子ども2人のために購入した市内の主婦吉田千恵子さん(37)は「別の用事があって市役所に来た。以前から子どもが欲しがっていて、買ったら1万枚目だったのでびっくりした」と話した。長女愛理ちゃん(3)は石川良三市長から記念品のクレヨンしんちゃんの縫いぐるみを手渡され「うれしい」とにっこり。

 春日部市は04年に一家を住民登録し、09年に「子育て応援キャラクター」に任命。特別住民票は市をPRする目的で観光客らにクリアファイルなどと併せて300円で販売していた。市は「新しいグッズを検討したい」としている。