4月から入院していた俳優渡辺徹(51)が8日、都内で退院報告会見を行い、虚血性心疾患で心筋梗塞の状態だったことを明かした。

 3月半ばから仕事中に疲れやすく、4月初めに5月上演予定の舞台の降板を決めた。自宅療養を始めたが、夜も眠れず「飯が食えなくなった。おかしい」と病院でCT検査したところ、心臓の肥大が判明。同21日に入院し、冠状動脈の1本が完全に詰まった「虚血性心疾患」と診断された。心筋梗塞の状態で「持病の糖尿病のため血液がドロドロだった」という。

 5月18日にカテーテル手術を受けた。1時間の予定が、執刀医が「ほかもやっちゃいましょう」と6時間におよんだ。翌19日に退院し、6月1日に仕事復帰。ピーク時に130キロ、入院前は90キロの体重も79キロとなり、デビュー時以来の70キロ台に。「ただ、新しい服を買わなくてはいけないので不経済かな」と苦笑いした。

 妻の榊原郁恵(52)にも献身的に看病され、「ありがたみが分かった。頭が上がらない」と家族の支えも実感した。8、9月の地方公演を降板したが、12月の舞台出演が決定。「一番食べた時は1日6000キロカロリーで、今は1800キロカロリーぐらい」と健康維持を宣言した。