放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は13日、日本テレビ系のバラエティー番組「芸能★BANG+」の特番が「視聴者の信頼という放送倫理の根本を裏切った放送だった」として、審議対象とすることを決めた。

 同番組は5月4日に放送。女性お笑いタレント中島知子と占い師の同居騒動を特集し、占い師本人が出演するかのように新聞のテレビ欄や番組内で告知したが、実際に登場したのは別の占い師だった。視聴者から多数の苦情が寄せられ、同局は、公式サイトで謝罪した。

 委員会は別に、既に審議していた日テレの報道番組「news

 ever」の特集「食と放射能

 水道水は今」(4月25日放送)は放送倫理違反があったと結論付け、7月中に意見書を公表することとした。

 一方、6日のフジテレビ系の情報番組「とくダネ!」で、大津市の中学生が自殺した問題にかかわる資料を関係者名が判読できる状態で放送し、後に番組内で謝罪したことについては、川端和治委員長が「普通の見方をしている限りは読めないので、BPOでは問題にしない」との見解を示した。(共同)