コント日本一を決める、TBS系で生中継された「キングオブコント2012」決勝戦が22日、都内で行われ、お笑いコンビ、バイきんぐが優勝し、賞金1000万円を獲得した。優勝者会見で小峠(ことうげ)英二(36)は「週5日のアルバイトを週2回にできます」と感激の涙。西村瑞樹(35)も「週4日のバイトを週2回にできる」と喜んだ。

 96年にコンビを結成し、芸歴約16年。現在もアルバイトで生計を立てており、小峠は害虫駆除、西村は深夜のコールセンターでクレーム処理をしている。小峠はこの日、午前6時まで害虫駆除をしていたという。これまでの最高ギャラは月4万円という苦労コンビ。今回、1941点という過去最高得点で圧勝し、来月放送予定の同局系特番枠が与えられるなど、一気に表舞台に躍り出た。

 それだけに2人は「めっちゃうれしい」と喜びもひとしおで、賞金の使い途について小峠は「8年ぶりに単車を買いたい」と話し、西村は「らんちき騒ぎしたい」とほくそ笑んだ。小峠のアルバイトは時給950円で最近50円上がり、深夜手当を加えて1050円になったばかりとか。

 5回目となった今大会は2971組がエントリー。決勝戦はバイきんぐのほかさらば青春の光、銀シャリ、トップリード、かもめんたる、うしろシティ、しずる、夜ふかしの会の8組で争った。2位はさらば青春の光だった。