日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンが5日、パレスチナ自治区ガザを訪問、国連児童基金(ユニセフ)を通じた日本の支援で給水タンクが提供された貧困家庭や、子供のケアセンターなどを視察し、ガザの子供たちと触れ合った。

 ガザ北部ベイトラヒヤのビアドコム子供センターでは、女児らから「地震後の日本の状況はどうですか」「日本でもガザと同じように停電がありますか」と質問が続出。一部の児童は東日本大震災を機に、福島県いわき市の園児との間で文通を始めており、返信をアグネスに託した。

 子供たちと日本の童謡を歌ったアグネスは「周辺から孤立しているガザの状況は子供の成長に良くない」と話し、イスラエルによるガザの境界封鎖に懸念を示した。

 日本はユニセフ・パレスチナ自治区事務所の2012年予算の約3分の1を拠出している。