ソニー子会社のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は7日、米アップルの音楽配信サービス「アイチューンズ・ストア」向けに、SMEが権利を持つ国内アーティストの曲の提供を始めた。ソニーは、携帯音楽プレーヤー事業でライバル関係にあるアップルのサービスに対し邦楽の提供をしてこなかったが、戦略を転換したようだ。

 洋楽は2月から提供していた。SMEは、今回の邦楽提供について「条件がまとまるのに時間を要した」と説明するが、業界関係者は「ソニーは業績悪化を受け、収益を確保する戦略に変えたのではないか」との見方が出ている。

 提供を始めた邦楽は、人気グループ「いきものがかり」、西野カナ、故尾崎豊さんらの作品で、今後も順次増やす。価格は1曲250円が中心で、アルバムは2000円など。