酒井法子

 皆様、あらためまして、本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、心よりありがとうございます。本日、11月24日より、新たに再スタートをさせていただきます、酒井法子です。どうぞよろしくお願いします。

 -今日、執行猶予が切れた時の気持ちは

 酒井

 3年という月日を振り返り、本当にいろいろな方々に支えていただきました。そして長くつらい日々でもありましたが、今日という日を迎えられて感謝しています。

 -覚せい剤をやめるのはとても難しいことですが

 酒井

 私自身、もう本当に、みじんもそういう気持ちになることはありませんし、きっぱりと、そういったものを断って、今後もまっすぐ前を見て生きていくことしか考えておりませんので、心配なさらず、信じていただけたら幸いです。

 -お子さんの存在は大きかったですか

 酒井

 やはり、いろいろな気持ちの中で、守るべきものが私にはあるんだということを一番に痛感し、これからも大切なものを傷つけることのない自分でありたいと思います。

 -執行猶予中勉強した介護ではなく、女優の道を選んだのは

 酒井

 正直、その時は本当にこう、何かにすがりたい気持ちで、自分の中で、生きていくすべを見つけることにただ必死でした。そしてその選択が、一番自分にとって正しい選択だと思って、学ばせていただきました。ただ、その学びの中で、表現者としての役割のすばらしさをあらためて感じることをまた学ばせていただくこともあって、もう1度、表現する側に自分自身が立ちたいという気持ちが大きくなっていったというのも正直ありました。

 -息子さんに相談されましたか

 酒井

 はい。

 -どういうふうに

 酒井

 子どもは、やはり小さいころから私お仕事を見てきたと思います。「ママがんばりなよ」と言ってくれます。

 -以前はタトゥーも見えました

 酒井

 タトゥーは消しました。

 -出頭する前に逃げた時の気持ちは

 酒井

 あの時は本当に気が動転してしまって、ただただ怖くて、ああいった行動をとってしまったのですが、今振り返って見てみると、自分自身の認識の甘さを感じていますし、心から反省しています。

 -逃げてから出頭するまでの間、結構時間が長かったですが

 酒井

 いろいろな葛藤の中で、時間を過ごしていました。

 -また、覚せい剤を使用するんじゃないかという心配をしている人は多い。どんな努力をして、どんなところが苦しかったですか

 酒井

 私自身、自分の中からそういったものを断つということに関して、苦しんだということはありません。本当にきっぱりと断ち切ることができました。気持ち1つ、意識1つで、そういったものから離れるということは可能だと、自分自身の経験からも思います。

 -またそういう誘惑があるかもしれませんが

 酒井

 まず、そういった危険には自分から近づかない。本当に2度とないということははっきりと言えます。