肺疾患のため人工肺による治療を続けている歌舞伎俳優中村勘三郎(57)の長男、中村勘九郎(31)が25日、襲名披露興行の成功祈願で福岡市を訪れた。勘三郎の現状については「頑張ってもらわないとしょうがないが、一番闘っている。闘い続けてる男なんだなと思った」と神妙な表情で語った。勘三郎は7月に食道がん手術後、8月末にARDS(急性呼吸窮迫症候群)を発症。肺胞が機能しない肺水腫となり、人工肺を使った治療を受けている。勘九郎は来年2月に博多座で6代目中村勘九郎の襲名披露「大歌舞伎」を行う。勘三郎からは以前、「自分なりの勘九郎を作ればいい」と助言されて心が楽になったという。