東京タワー(東京・港区)のゆるキャラ、ノッポン弟が3日、鬼を退治した。

 節分の日のこの日、ノッポン弟は、同タワー大展望台2階(高さ150メートル)に、紋付きはかま姿で登場。今年の恵方である南南東(品川・羽田方面)を向いて無言で恵方巻きを丸かぶりしている時、突然、赤鬼と青鬼がノッポン弟を襲撃した。すぐさま、ノッポン弟は左手に持っていた豆を鬼にめがけて投げ付け、退治した。来場者からは盛大な拍手があがった。

 同タワーを運営する日本電波塔によると、ノッポン弟は途中アクシデントに見舞われながらも「今年こそは(東京スカイツリー公式キャラクターの)ソラカラちゃんと共演したい」と祈願していたという。

 東京タワーは、今年12月に開業55年を迎える。ノッポン弟は、55年にかけて「GO(イケ)GO(イケ)な年にしたい」とコメント。ノッポン兄はこの日、正面玄関前で来場者の記念撮影に追われていた。夕方には、ノッポン兄弟が鬼役になり、約600人から1トンの豆を投げつけられた。

 ノッポン兄弟は、98年12月に東京タワー開業40周年を記念して誕生した双子の男子。身長はともに2メートル23センチ。兄は青いオーバーオール、弟は赤いオーバーオールを着用している。兄は毒舌が特徴で、東京スカイツリー近隣商店街のゆるキャラおしなりくんを“ライバル視”しており、公式ブログで「あいつの頭にのっかってんのは東京タワーっぽくねーか」などと皮肉っていた。ノッポン兄弟の目標は「ゆるキャラ界のトップスター」。