大阪のラジオ局FM802の人気DJヒロ寺平(61)が28日、14年半続けた朝の看板番組「HIRO

 T’S

 MORNING

 JAM」(月〜木曜、午前6時)を降板した。1989年の開局時から約24年間務めたFM802からも「卒業」、来週4月1日からは、同局が運営する40歳以上をターゲットにしたFM

 COCOLO(ココロ)の新番組「HIRO

 T’S

 AMUSIC

 MORNING」へ移る。

 最後のオンエアとなったこの日、リスナーから番組終了を惜しむ声や、思い出を振り返るメッセージが相次いだ。花束を持って駆けつけたシンガーソングライター馬場俊英ら関係者を前にした挨拶で「感謝の気持ちでいっぱい。ココロに移りオンエアは続くが、802のリスナーにとっては1つの『終わり』。だからこそココロを認知させるよう頑張りたい。1つの区切りで節目です」と話した。

 番組の最後で「どこにいるかではなく、何をやるか」とリスナーに熱く語り掛け、4月から「8メートル70センチ隣のスタジオ」で新しい朝の顔を見せる。

 寺平はDJとディレクション、ミキシングなどのオンエア作業を全てこなすためスタジオの副調整室から放送するスタイル。音楽の深い知識と、柔らかい声で関西のラジオ業界をリードした。95年にはギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞を受賞した。

 FM802は昨年4月から「1局2波」を運営。人気DJの局間交流をすすめている。