昨年11月に92歳で亡くなった俳優森光子さんがドラマや映画で使った衣装などの遺品を展示する記念館「森光子一座」の開館式が27日、石川県加賀市山中温泉で開かれた。

 開館式には交流のあった森喜朗元首相や共演者の赤木春恵らが出席。森さんは約40年前、山中温泉をテレビドラマ「時間ですよ」などの撮影で訪問。民謡「山中節」を好んだことがきっかけで地元商工会と交流を深め、昨年5月、「芸の遺産を管理してほしい」と会に要望していたという。

 記念館は約330平方メートルのスペースに代表作の「放浪記」や「おもろい女」の舞台を一部再現し、衣装や小道具など約2000点を順次入れ替えながら展示する。国民栄誉賞の盾や生前の森さんの写真を鑑賞できる。入場料は大人500円、中高校生400円で、年中無休。