作家の村上春樹氏(64)が6日、京都市左京区の京都大百周年記念ホールで「公開インタビュー」に登場した。イベントは、村上氏と親交の深かった臨床心理学者・河合隼雄さんの七回忌を前に「河合隼雄物語賞・学芸賞」創設を記念したもの。抽選で選ばれた約500人が、人気作家の肉声に耳を傾けた。

 事前に募集したファンからの質問コーナーでは野球の話題も飛び出した。村上氏は4月29日の横浜-ヤクルト戦を横浜球場で観戦したと言い、「バレンティンの3本塁打を観た。場外ホームランは生まれて初めて観た」と嬉しそうに振り返った。

 阪神間で過ごした少年時代は「入らないといじめられたから」と冗談を交えて、阪神のファンクラブに入っていたことを明かした。東京に住んでからは、ヤクルトファンになったと話し、「ホームチームを応援するのが好きなんです」。米国時代はボストンに住んだので、「レッドソックスファンでよく球場へ行った」。今はヤクルト出身の青木が所属するのでブルワーズを応援していると言う。「神宮球場でビールを飲みながら観戦していますよ」と野球好きの横顔を見せた。