大蔵流狂言師で文化勲章受章者、人間国宝の茂山千作(しげやま・せんさく、本名七五三=しめ)さんが23日までに死去したことが関係者の話で分かった。93歳。京都市出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は不明。

 1966年に当主の名前である十二世千五郎を襲名。京都を拠点に、江戸時代から続く茂山千五郎家の芸を継承。おおらかな芸風と人柄で親しまれ、独特の存在感を示した。

 一方で他流の狂言師と共演し、テレビドラマにも出演するなど従来の能楽界のタブーを破る活動で注目された。全国各地で「学校巡演」に長年取り組み、狂言ファンを育んだ。

 89年に人間国宝となり、91年に日本芸術院会員。94年に隠居名の四世千作を名乗った後も旺盛に舞台をつとめた。2007年に文化勲章。