上方落語家の桂文珍(64)が10日、大阪市内で、毎年、末広がりで縁起のいい8月8日に開いている恒例の「第31回

 桂文珍独演会」(大阪・なんばグランド花月)を発表した。今年は謎の超大型新人「桂珍幻彩=かつら・ちんげんさい」として、前座ネタ「子ほめ」も披露する。

 時事ネタをウイットに富んだ話術で操る文珍らしく、HKT48指原が1位になり話題を呼んだAKB48グループ総選挙をネタにして、珍幻彩を紹介。「うちには、48人弟子がおりますけど、そのセンターです。こないだまで(自分の一番弟子の)楽珍がセンターでしたけど、ダッチワイフと遊びすぎて、博多へ飛ばしました」と言い、会見場でも爆笑を奪った。

 ただ、その正体は「私は(兄弟子の文枝のように)襲名しないので、名前を変える妙味を味わいたかった」と言い、文珍本人の模様だ。そもそも、最近入った弟子に、前座ネタの「子ほめ」を教えるうち「こいつ下手やなあ。俺がやろ」と思ったが、文珍名義ではやりにくいので、新名を考えたという。

 ほかには、人間国宝・桂米朝が演じていた「けんげしゃ茶屋」と、もう1作「蛸芝居」の3席を予定。また、8月12~16日には、大阪・千日前トリイホールで、三遊亭円朝の「怪談

 牡丹燈籠」を5夜連続で読み聞かせる。