関西テレビ(大阪市北区)は11日、番組収録中に、お笑い芸人3人が、首の捻挫、鼓膜の損傷などで、全治1~2週間のけがを負っていたことを発表した。

 番組は、バラエティー番組「SHINPUU3

 奇跡の確率(仮題)」で、目隠しをした出演者が平手打ちを受け、誰の手だったかを当てるというコーナーの収録。けがをした3人は、「GAG少年楽団」の福井俊太郎(32)坂本純一(30)と、「コマンダンテ」の安田邦祐(29)で、収録は今月5日に行われた。

 同局や、3人が所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、収録後、3人は頭部や首に違和感を訴えたという。安田は6日に病院で検査を受け、軽い脳振とうで全治1週間、福井は7日に検査を受け、首の捻挫で全治2週間と診断された。また、坂本は9日になって、左耳に異常を感じたため、病院へ行き、鼓膜の損傷で全治1週間と診断された。

 よしもとによると、3人とも「その後も仕事を続けている」とし、仕事に影響は出ていない。番組を制作した同局は「(3人の)一刻も早いご快癒を願うとともに、あらためて番組制作の管理指導を徹底し、再発防止に取り組んでまいります」とコメントした。番組は今月25日に放送予定だが、事故があった場面の収録部分は放送しない。

 同局は07年1月放送の「発掘!あるある大辞典2」の中で、捏造(ねつぞう)疑惑が生じ、番組制作にあたっての管理強化に努めてきた。今回の「SHINPUU」枠は、同局による若手芸人、若手ディレクターの発掘を目的として、不定期に制作、放送されている。