錦織一清(48)が演出・主演する、つかこうへい作「熱海殺人事件」が12日、東京・池袋サンシャイン劇場で幕を開けた。

 生前のつか氏の薫陶を受け、演出と木村伝兵衛部長刑事の2役の錦織は「つかさんだったら、こう考えたろうなという部分で付け加えたところもある。やっていて、つかさんが生き返ったような気がしてうれしい」と手応えを口にすれば、つか作品初登場で大山金太郎役の戸塚祥太(26)は「心が高ぶって、眠れませんでした」。つか作品の常連で警察官役の黒谷友香(37)は「錦織さんの演出は、まるでつか先生がいるように感じられて楽しい毎日だった。生きてて良かったと思うくらいのシーンもある」と絶賛した。